TRICK ラストステージ
TRICKラストステージ、観てきました。
第1シリーズからのファンです。
ストーリーの中にある小ネタやギャグも好きですが、ドラマシリーズにある小気味悪さ、根底に流れる暗さと哀愁が好きでずっと観ていました。
劇場版となるとどうしても小ネタが過剰だったり、少々ファンタジー気味になっていたりしてそこに不安はあったのですが、今回は奈緒子と里見さんの血筋が絡んでくるとあってきっとドラマシリーズの空気が流れるんではないかと期待していたのです。
小ネタに関してはちょい過剰かな?と思う部分もありながら、これまでのエピソードがちらちら顔を出していました。
一番最初の「母の泉」がその台頭として目立っていたのは個人的にとても嬉しかったです。
奈緒子は自分の血筋や能力(この辺はハッキリとは描かれてませんが)について触れる事になると、普段の感じから一転して脆さを見せたり何か腹を括ったりしますが、今回もそれがよくあらわれてました。
自分たちが踏み込んだばっかりに村の柱だった呪術師が死んでしまった以上、自分が責任を取らなくてはと決意します。
責任を取るために地下深くへ向かう際、その決意と最後の賭けを上田に伝えるシーンには、私が好きだったドラマシリーズの空気がハッキリと出ていました。
奈緒子と上田はそもそも対になるような存在です。
しかし、お互い信頼しているところもあるように思います。
パンフレットインタビューでも書かれていますが、「決して関係が変わらなかった」ところが私がTRICKを好きな理由のひとつでした。
2人がくっついたり、好きだの何だの言ってたらここまでTRICKを好きになれなかったと思います。
男女は関係なく、人としての、人同士の揺るがない関係が素敵だなぁと感じていたのでしょう。
その後、奈緒子はフーディーニの逸話のごとく1年後に上田の前にあらわれましたが記憶を失っていました。
そしてあの封筒とコインのマジックを披露します。
ファンなら誰もが知っている、ドラマシリーズでの奈緒子と上田の出会いのシーンです。
それが当時の映像と合わせて流れていきます。
上田はマジックを披露する奈緒子を目を潤ませながら見ている訳です。
観ているこちら側も、泣きそうになりました。
2人はやっぱりくっつかないし、あの後もきっと上田は奈緒子を抱き締めたりすることはなかったでしょう。
あのラストは凄く好きです。
で、ここから余談ですが、フーディーニの話題が出てきたところもTRICKらしいし、ここ数日自分の中で超話題になっていたツングースカ大爆発が話の筋に登場していたのにはかなりびっくりしました。笑
未解決、とされていましたが先日Wikipediaをみたら「隕石の爆発」(昨年のロシアのソニックブームのような)でカタがついたと書かれていました。
あ、あと忘れちゃならない。
金髪の彼が登場した時には声出しそうになりましたね!笑
全然変わってなくて、あの調子のままでほんとに嬉しかったです。
観に行けて良かったー!