ちしまのにわ

かんそうノートかんそうノート

2019.01.05 Sat

ARASHI Anniversary Tour 5×20

普段、音楽はロックと女子アイドルを中心に聞いています。
ジャニーズを通って来なかったタイプですが、約20年前(怖)、V6のコンサートは見に行ったことがあります。
TBS「学校へ行こう!」の企画「少年オカダ」の収録が入るなかなかプレミアムなコンサートでした。
座席がいい場所で、目の前の花道で踊るまだJr.だった二宮さんを見て「かっこえー!」と思ったことが印象的でした。
(イノッチの「い〜つからぼくらは〜♪」が美声だったことも強く記憶してます)

そんな私が嵐のコンサートに行ってきました。
今回のコンサート「5×20」は約3時間、ひとことで言えば「多幸感溢れるコンサート」でした。
そのコンサートについて、書いていきたいと思います。

■ライトファンとしての土台

私は恐らく「ライトファン」のひとりだと思います。
そのライトファンとしての土台形成には自分の育ってきた時代と、がっつりジャニーズを通ってきた2つ年上の姉が深く関わっています。
現在のアラサー世代の小・中学生時代はSMAPやKinKi Kids、V6がヒット曲を連発していた時代で、ジュニアで言えば「東のタッキー・西のすばる」なんて言葉が生まれた、いわゆるJr.黄金期と呼ばれるあたりでした。
嵐がデビューしたのは中学2年の時。
朝からテレビでニュースが飛び交い、登校すればその話題でもちきりだった事も覚えています。
姉の影響で全員の顔と名前が一致していたため、「このメンバーにMAの大野くん入るの不思議〜」とぼんやり思っていました。
(*MA=MusicalAcademyの略。抜群の実力を持ったJr.内ユニット。当時は大野くんのほか、秋山純、原知宏、町田慎吾、良知真次が在籍していた)

嵐はJr.の中でも人気の高かったメンバーが集まっていたので世の女子たちが大騒ぎするのはもはや必然であり、デビュー曲は誰もがご存知の通り大ヒット。
体育の授業で行われていた創作ダンスで「A・RA・SHI」を使った事もいい思い出です。

その後NEWSやKAT-TUNがデビューし、ジャニーズの人気は拡大し続けていったわけですが、私にとってジャニーズはいつのときも人生の片隅にあり、いつでも元気をくれて楽しませてくれる存在でした。
ずっと姉と一緒に見てきたので、”ジャニーズは良質なエンターテイメントを必ず見せてくれる”という信頼が私の中で確立していたのです。
結婚し実家を離れた今でも音楽番組にジャニーズが出演するときや年末恒例カウントダウンコンサート中継などは「おっ。見なきゃ」と自然とチャンネルを合わせます。
それは”必ず楽しませてくれる”ことを分かっているから。
少々例えが失礼になってしまうかもしれませんが、例えば面白そうなテレビ番組が無い日には、嵐の冠番組を見れば間違いない!と考えてその番組を視聴します。
ジャニーズを通って来た訳ではないけれど、私にとってジャニーズは特別なのです。

■これでもか!と豪華な演出たち

嵐のコンサートは松潤がディレクション的なことをしていると聞いたことがありました。
他現場でも使われるようになってきた「ムービングステージ」は松潤が考案したものだそうで、テレビアニメマクロスΔから生まれたユニット「ワルキューレ」のライブでも使われています。
ジャニーズお馴染みの演出といえば外周トロッコですが、最近?登場した凄いものがありました。
見た事もない、とんでもないサイズのスクリーンです。
言葉が悪いけれど、これを見たときには「バカなの?」と口から出ました。(バカにしている訳ではなく、最大の賛辞です!)
ムビステにトロッコ、巨大スクリーン…
トップアイドルだからこそ為せる演出。
次から次へと飛び出す演出には驚かずにいられません。
演出のなかから、特に印象的だったものを挙げていこうと思います。

★巨大スクリーンに映し出される映像

映像がとにかく、凝っていました!
正直、肉眼でメンバーを見ようか映像を見ようか迷うレベルです。
曲に合った映像が流れ、CGアニメーションだけでなくメンバー本人が出演しているものもありました。
「果てない空」ではスクリーンいっぱいに鮮やかな花が広がり、ラストは泉が湧き出たような水流の映像へ変わります。
このとき、スクリーン前に立つメンバーをよけるようにして水流が割れました。
ステージにバミリがあってメンバーが合わせてるのかな?と思いきや、立ち位置に向かうメンバーに合わせて映像が動いていました。
そのほか、笑ってしまうようなカラフルでユニークなアニメーション、ポイントとなる歌詞が組み込まれたもの、セットリストの曲タイトルが現れるものなど、「いくつ作ったのよ!!!」と突っ込みたくなるくらいの映像の数。
ファンが一番懐かしく思い、かつ笑ったであろう「A・RA・SHI」MVの一部とそれを再現した新録映像を並べて見せる演出。
「Love so sweet」に合わせ、ツアーの構成を考えているところからダンスリハとその合間の映像、そして今回のツアーでまわってきた各地の映像に加えて当日会場前で撮影したシーンも見せるサプライズ。
「復活LOVE」はセリフはないもののドラマ仕立て風の映像で、同世代で共に活動してきた仲間である(生田)斗真がサプライズ出演!
姉と一緒に「とーまーーー!!!!!!!」と叫ばずにいられませんでした。
数々の映像演出だけでもお客さんを楽しませるポイントが盛り沢山で、ひとつひとつの映像を作り上げたクリエイターさんには大拍手を贈りたいです。

★何度でも!近くに来てくれるムビステとトロッコ

松潤が考案したというムービングステージ。
これを見ることをとても楽しみにしていました!
どんなものかは知っていますし、映像でも見たことはあるのですがやはり生で見てみたかった。
メインステージにつけられたムビステに乗ると、上昇して動き始めます。
アリーナいっぱいに広がる客席のセンター頭上を移動し、その上で歌い踊るのです。
今回はメインステージ左右から伸びる花道がサブステージへと繋がって輪のようになっていました。
となるとムビステはどうやって通るの…?と疑問に思い注意深く見てみると、元は繋がっていた花道が途中で切れ、ムビステの柱が通れるように変わっているじゃないですか!
なるほど、そこを通るのか!と納得し、通過後も気になって見ていると傍らにどかしていた花道の一部を半分ずつスタッフさんが人力で戻している!
そして花道は元どおり、メインステージとサブステージを繋ぐ通り道となりました。
それだけではなく、移動したムビステは後方のステージにベタ付けされます。
メンバーがそこへ移動すると次はムビステがその場を離れながら下降し、今度はメンバーが移ったステージが真ん中から割れ、外周を移動し始めるのです。
見事に滑らかな導線!こわい!もうスタッフさんの技術力がこわい!
その他にも小さなトロッコが登場し、外周をまわったり後方ステージへメンバーを集めたり…
ドームという大きな会場内を何度も行き来し、ファンの近くまで何度でも来てくれるのです。
こんなことされたらもう、嬉しくてたまりません。
「できるだけ近くに」と考えてくれるのかな、そんな気持ちがファンにとっては嬉しいよね…としみじみ思いました。

★メンバーそれぞれの見せ場

5人それぞれ、見せ場となる箇所があります。
・大野→光に合わせたダンス(さすがMA!!!!!!!)
・桜井→グランドピアノ生演奏
・相葉→相葉ちゃんメインのクールな映像から主演ドラマの主題歌歌唱
・二宮→主演ドラマの主題歌だった「果てない空」の1サビをソロで披露
・松本→オーケストラの指揮
盛り沢山だったのでひとまず箇条書きにしました。
どれも素晴らしかったのですが、特に言及したいのはニノと松潤のターン。
個人的に、ニノのソロパートが大好物なのです。
クセがなく通りが良くて伸びる声。見せ場となりそうなパートでしっかり心を掴んでくる感じ。
例えば「Breathless」落ちサビのソロパートとその直後の「\さまよってぇ/」ですね。
そんな個人的好みもあり「果てない空」の1サビはフルでソロ、これはとても嬉しかったです!
ニノの歌声が存分に聴ける。贅沢。
そして松潤のオーケストラ指揮!
これには驚きました。指揮ってすごく大変だと思うんですよ。
みっちり練習しなくてはならないだろうし、中途半端にはできないし、全身をつかってやることだと思うので。
多忙な中、沢山練習されたのだろうな…。
「ジャニーズはいつだって全力で届けようとしてくれるよな…」というさらなる信頼がこういうところで生まれますよね。

★自動制御ペンライト

嵐のコンサートと言えば!もうこの自動制御ペンライトなしには語れなくなってきたのではないでしょうか。
ツアーペンライトを購入し、座席にあるマークにタッチして設定しておけば公演中は自動で光ってくれるというもの。
私が普段いる世界は女子アイドル界であり、自動制御はそこまで取り入れられていません。
多色ペンライト(キングブレードやカラフルサンダーなど)で推しカラーに切り替える、といった使い方が普通です。
ですので自動制御は初!ぜひとも体験してみたかったもののひとつでした。
公演が始まると目まぐるしく色が変わる!
客席を見渡すとカラフルな光の演出が見られます。
グラデーションになっていたり、チカチカと色が変わったり、文字が浮かび上がることもありました。
他現場でもしばしば使われる自動制御という技術はもちろん凄いことなのですが、私が感動したのはこの演出ができる演者とお客さんの信頼感です。
前述した通り、この演出を成功させるためにはペンライトの購入が必須条件となります。
(過去のものだとうまく反応しないなど、不具合が生じる場合があるそう)
ジャニーズの現場はほとんどのお客さんがツアーペンライトを購入するものとはいえ、それを信頼してこういった演出に踏み切ること自体が素晴らしいなと感じました。

余談ですが、女子アイドル現場ではメンバーが挨拶する時などにペンライトをメンバーカラーに切り替える習慣があります。
私もその習慣がしみついているので嵐でもそのようにしていましたが、周りを見渡すと同じようにしている方が結構いらっしゃいました!
多色ペンライトの登場で発生したこの習慣がいつかジャニーズ現場でも当たり前になる日が来るかも〜とわくわくしました。

■20年を詰め込んだセットリスト

アニバーサリーツアーゆえ、恐らくシングル曲が多いのではと姉から言われていました。
その予想通り、ほぼシングル曲でかためたセトリでどれもこれも知っている曲ばかり。
最初は分からなくてもサビ辺りまでいけばどういうタイアップの曲だったかまで思い出すことができました。

シングル曲のなかでも個人的に大好きなのは「Monster」!
振り付けがカッコよく、大野さんのMAみを随所に感じられるところがポイント。
序盤で左右に割れたメンバーの中を後方から前方センターへ上がってくるところなんか、モーセかな??と言いたくなる雰囲気です。見れば分かる。

そしてもうひとつ大好きなのは「PIKA★★NCHI DOUBLE」!!
この曲は大人になったときに振り返る若さ、思い描いた憧れの姿と比べて今の自分は…などなど、中堅クラスになった社会人にはグッサグッサ刺さる歌詞になっています。
この2曲…「Monster」はあるかもしれないけれど「PIKA★★NCHI DOUBLE」はセトリには入らないだろうなぁ…と思っていました。
ところが、2曲ともセトリに組み込まれていたのです。
「PIKA★★NCHI DOUBLE」に関しては本当に信じられなくて、イントロでハッとしたものの半信半疑のまま「これって、これって」と繰り返していたところ、「あんたの好きなピカダブだよ!!!!」と姉に言われました。(ありがとう姉)

ちなみに、曲の尺は1ハーフが殆ど。
私は1ハーフがあまり好きではなくて、”折角ならフルで聞きたいのになぜ短くするのか??”と常日頃疑問に思っていました。
しかし今回の嵐コンでその考えが少し変わったのです。
と言いますのは(「8時だJ」復活特番参照フレーズ)、
1ハーフだとコンサートそのものの勢いがダレないんですよね。
もちろん出来るだけ多くの曲をパフォーマンスする為の1ハーフだとか、ダレないように他のところでの工夫などもあると思いますが、本当に勢いのあるパフォーマンスが連続で惜しみなく繰り広げられていました。

■ひとことで言えば多幸感

約20年ぶりのジャニーズコンサートは、愛され続けるスターと追いかけ続ける愛あるファンの楽しそうな光景が広がっていました。
演者とお客さんとの間には信頼があり、20年の歴史があり、その歴史を彩る数多くの楽曲たちを生で聞くことができたのは非常に感慨深かったです。
私のようなライトファンが足を運んでも絶対楽しめる空間なので、気になっている方は是非ともチケットをゲットして見に行っていただきたい!
(チケットを取ることがまずめちゃくちゃ大変なんだけれども32公演追加になったからさ…ワンチャン…)
ペンライトは絶対購入して参加してね!!
そこには多幸感溢れる景色が広がっていますよ!

■これからのジャニーズ

2018年12月31日、タキツバこと滝沢秀明さんと今井翼さんがラストステージに立ちました。
私は姉とLINE通話をしつつ、そのステージを見届けることに。
小学生当時、姉妹揃って怪奇倶楽部にどハマりしていたのでおふたりが活動を終えてしまうことは寂しくもあり、よく言う「ひとつの時代が終わった」ように感じてもいます。
しかし、タッキーという強力なプロデューサーを得たジャニーズはこれからも発展し続けていくことでしょう。
私はこの先も、姉の隣で良質なエンターテイメントを届けてくれるその様子を目で追っていくに違いないと確信しています。

(タキツバの後ろで踊るはせじゅんと風間座長の顔が完全にJr.に戻っててエモかったよねぇ!!!)

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