技術であそぶ
■ことのはじまり
ある日、子が夫に言いました。
「お父さん、絵描いて」
うちの子は仲のいい友達とチーム(よく一緒に遊ぶ仲間)を組んでおり、それぞれキャラクター設定が存在するらしく、そのキャラクターイラスト原案を描くから描き起こしてほしいとのこと。
夫はその辺とても優しいうえ、「ちゃんとプロに見えるものを描かなくては!」と思うタイプなので、子たちが描いたコミック調のイラストをもとに頭身が低めのデフォルメイラストを描き起こしてあげていました。
しかし、子の要求は止まりません。
次は「このイラストでカードを作ってほしい。友達にプレゼントしたい」とのこと。
夫は「お父さんはデザインはできないから、ここからはお母さんの仕事だなぁ」とお返事。
というわけで私も「作るならちゃんとしたもの作りたい」スイッチが入り、仕事の合間に作ることになりました。
(多分、子はそこまで求めてない)
■よーし!キャラクターカード作っちゃうぞ☆
物づくりを生業とする方ならわかっていただけると思うのですが、我々はこういう遊びで本気スイッチがONになってしまうものです。
「子供たちにちゃんとしたものをあげたい」という気持ちもありますが、結局は「楽しいから」。
今回制作するにあたり、以前購入したことのあるキャラクターカードを改めて見てみました。
サイズ感、デザイン、どうすれば「キャラクターカード」っぽく見えるのか?
そして子たちが好きな”ツイステッドワンダーランド”のカラーリングを取り入れたら嬉しいかな?と思い、参考にして出来上がったものがこちら!
表面はドーンと、それぞれのイラストと名前を。
裏面は集合イラストを。
(そもそも両面で作ってくれとは一切言われていない)
隅にある星モチーフは新規で起こし、名前の入るリボンイラストは数年前に幼稚園イベントで作った配布物から使い回し。
それだけでもこれだけ雰囲気のあるカードデザインになりました!母満足。
もちろんラミネートも一切頼まれていませんが、やってやりました。
ラミネート後のサイズが一般的なキャラクターカードと同じサイズになるよう制作しておりますので、お財布やパスケースなど好きなところに入れておけます。
親切設計!
しかしここでまたしても、次のスイッチが入ってしまうのです…
■よーし!IDカード作っちゃうぞ☆
子たちによる仲良しチームであるなら、会員証みたいな学生証みたいなIDカードがあればもっと楽しくなっちゃうのでは?
そう考えた私は子にあるミッションを託しました。
「おまけカード作るから、生年月日と星座を聞いてきて!!!」
これまたアニメやゲームなどの学生証風カードデザインを検索して「どうしたらそれっぽく見えるのか」を考え、出来上がったものがこちら!
表面はキャライラストと名前(コードネーム的なもの)、生年月日、星座、あとこちらで適当に考えたID番号を。
裏面は控えめな共通デザインを。
ロゼットイラストは数年前に年賀状用に書き下ろしたものを使い回し!
キャラクターカードと同じサイズでこれまた親切設計!
母大満足。
おそらく我が子にとっては、両親に「○○を作って」と伝えてこれだけのものが上がってくること自体が”普通のこと”で、それってなんて贅沢な親の使い方なのだろうとふとした時に思います。
夫も私も両親がそういった仕事をしていたわけではないので、ちょっとだけ特殊な環境だよな…と思うのです。
こういうのって子供の中にどんな風に残っていくのだろうか?と…その答えは10年後くらいにわかるかな。
自分の持ってる技術で遊ぶのって、た〜のしいなぁ!